毛虫皮膚炎

年に2回、5月の下旬と9月の下旬ごろになると「毛虫皮膚炎」の原因となる「チャドクガ」の幼虫が発生します。この幼虫の体表は、目でみえる毛以外に「毒針毛」という0.1㎜程の小さな毛が数十万本も覆っています。この毒針毛が皮膚に付着すると、数時間後にかゆみのある赤いぶつぶつが出来ます。この毒針毛による皮膚炎を「毛虫皮膚炎」といいます。誤ってこの毛虫に触れたりすると、毒針毛がタンポポの綿毛のように空中に漂い皮膚に付着するようです。毛虫に触れた翌日などに痒いぶつぶつが何十個も出来ることがあります。痒みが強い上に、症状が数週間も続くことがあるので、毛虫皮膚炎の症状が出た場合は、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。チャドクガの幼虫は、椿やサザンカの木に発生することが多いです。庭木に椿やサザンカがある方は、ご注意下さい。また、桜の木でも見かけることがあります。この季節に公園や山に散歩される場合、桜の木の下を通る時は注意が必要です。